食道癌
食道癌について
食道はのどと胃をつなぐ管状の臓器です。食道癌は食道の内面をおおっている粘膜の表面からできます。
WHOの研究機関の国際がん研究機関の2018年の報告では、食道がんになる確率(罹患率)は3.2%で肺、結腸、前立腺、胃、肝臓、乳腺に次いで7番目に高く、死亡率は5.3%と6番目に高い結果でした。
食道癌の原因
日本では扁平上皮がんという組織の方が多く、リスクとしては喫煙、飲酒、お酒で顔が赤くなりやすい、熱い飲み物などが言われております。
欧米に多い腺癌の組織は胃食道逆流症や肥満がリスクになりやすいと言われております。
食道癌になりやすい人
- 喫煙をする方
- 飲酒量の多い方
- お酒で顔が赤くなりやすい方
食道癌の症状
早期には自覚症状がないことがほとんどですが、癌が大きくなると通り道が狭くなるため、症状が出現することがあります。
- 胸の違和感(不快感)
- つかえ感
- 胸や背中の痛み
- 痰・咳、声のかすれ(嗄声) など
食道癌の検査・診断
最もわかりやすい検査としては内視鏡(胃カメラ)があります。
内視鏡検査で存在を確認し、細胞をつまみ確定診断とします。
癌の進行度を評価するために、CT検査や血液検査、PET検査などその他検査が必要になることもあります。
食道癌の治療
食道癌の治療は内視鏡切除、外科的切除、放射線治療、薬物療法などの方法がありますが、いずれにしても専門の施設での治療が必要になります。
当院の内視鏡検査で見つけた場合にはできるだけ早く、連携病院にお送りさせていただきます。
連携病院
- 東京大学
- がん研有明
- 東京女子医科大学
- 東京逓信病院
- 三井記念病院
まとめ
- 喫煙や飲酒がリスク
- 早い段階の食道癌は内視鏡で治療ができる