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大腸ポリープ・大腸癌

大腸ポリープ・大腸癌についてについて

大腸ポリープとは粘膜が盛り上がった状態のことを示し、多くのものは悪性化(がん化)する可能性があります。
そのため、早い段階で、ポリープを切除することで大腸癌を予防することができます。
大腸癌はごく一部のケース(de novo)を除いて、大腸腺腫が増大し、遺伝子異常が付加されることで発生すると考えられております(adenoma-carcinoma sequence)。

厚生労働省のデータによりますと、2020年に大腸癌で死亡した人は37万8385人で年々増加傾向です(男性がん死亡順位3位、女性1位)。
日本は欧米と比べると死亡率が高く、検診やスクリーニングがまだ不十分であると考えられております。

大腸ポリープ・大腸癌の原因

大腸癌に関しては、食生活の欧米化(肉の過食、食物繊維の低下)や肥満、運動不足、喫煙、飲酒などがリスクと考えられております。
ご家族で大腸癌や大腸ポリープの既往がある場合には、そうでない方よりも発症しやすい可能性があります。

大腸ポリープ、大腸癌の症状

大腸ポリープがあったとしてもほとんど症状はありません。
出血しやすい大きなタイプのポリープがある場合には血便(便に血が混じる、トイレットペーパーに血液がつく)などの症状が出現することがあります。

大腸癌も早期において症状はありません。進行した場合には血便が出ることがあります。
さらに時間が経過すると、便が細くなる、便秘・下痢、腹痛・腹満感、体重減少、貧血症状、食欲不振、などが起こってくることがあります。

大腸ポリープの検査・診断

大腸カメラは大腸ポリープや自覚症状のない早期の大腸癌を発見できる唯一の検査です。
最新の内視鏡システムを用いておりますので、特殊光や拡大の機能を用いて少しでも見逃しの少ない検査を目指しております。
当院の院長は内視鏡の専門医資格に加え、指導医の資格も持っており豊富な経験を持ち合わせております。
院長以外が内視鏡を行う場合も経験豊富な専門医が施行するようにしております。
検査中にポリープを見つけた場合にはその場で切除を行います。

内視鏡の見え方で良悪性の予測はできますが、良性のポリープの内部に悪性を伴うことがあるため、病理検査を提出いたします。

大腸ポリープ・大腸癌の治療・予防

大腸ポリープを予防したいと言われることもありますが、現在有効な方法はありません。
大腸癌を予防するためには、節酒、運動、適正体重の維持、多量の加工肉・赤身肉の摂取や喫煙を避けること、食物繊維やカルシウムの摂取に務めることなどが言われておりますが、大腸カメラを定期的に受け、ポリープの段階で切除することが一番の予防になると考えられます。

大腸にはたくさんの襞があり、裏側に隠れてしまうこともあります。
大腸のポリープを切除した方のフォローアップについては、日本のガイドラインでは検査の間隔は「3年以内」が推奨されております。
大きなポリープを切除した場合や多くのポリープを切除した場合にはそれよりも短いタイミングでの治療をおすすめいたします。

まとめ

  • 大腸ポリープは成長すると大腸癌になる可能性がある
  • 大腸ポリープを切除することで大腸癌を予防できる
  • ポリープ切除の経験がある方は3年以内のフォローアップが推奨されている

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